児童発達管理責任者

佐藤 佳奈子
放課後等デイサービスたいよう
管理者兼児童発達支援管理責任者
2022年入社
児童発達管理責任者のお仕事紹介
児童発達支援や放課後等デイサービスを利用する障害のあるお子さん一人ひとりに合わせた個別支援計画を作成・運営する専門職です。保護者、学校、相談支援専門員など関係機関との密な連携を通じて情報収集を行い、時には意見の食い違いを調整しながら最適な支援方針を導き出します。定期的な評価と見直しを通じて、子どもの成長に合わせて計画を更新し、全人的な発達を長期的に支援する重要な役割を担っています。
業務内容

この仕事の最大の魅力は、「できなかったことができるようになった瞬間に立ち会える」ことです。「おはよう」と言わなかった子が急に挨拶するようになったり、靴下が履けなかった子が1年後にスムーズに履けるようになったり、そんな成長の瞬間を見守ることができるのは何にも代えがたい喜びです。また、様々な関係者との連携を通じて、一人の子どもを地域全体で支える実感を得られることも大きな魅力。保護者の方から「うちの子を、みんなで見てくれることが嬉しい」と直接感謝いただけるのも、この仕事ならではのやりがいだと思います。
具体的な仕事内容
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個別支援計画の策定
一人ひとりのお子さんに対して、半年ごとの個別支援計画を作成します。本人・家族の意向を聞き取り、厚生労働省ガイドラインに基づく5つの視点<健康・生活>、<運動・感覚>、<認知・行動>、<言語・コミュニケーション>、<人間関係・社会性>から総合的に支援内容を検討し、具体的で測定可能な中長期目標を立案します。 -
モニタリング・評価
策定した個別支援計画が適切に実行されているか、目標に向かって成長しているかを継続的に観察・評価します。現場職員からの日々の報告を収集し、保護者や学校からの情報も含めて総合的に判断。半年後には目標の達成度を評価し、継続・変更・新目標設定を決定します。 -
関係機関との連携・調整
保護者、学校の担任、相談支援専門員、医療機関など、多岐にわたる関係者との連携を図ります。それぞれの立場から見た子どもの様子や課題を聞き取り、統一した支援方針を導き出します。関係者と連携し「声のかけ方一つも揃えていく」など、家庭と学校、施設での対応を統一することで子どもの混乱を防ぎ、より効果的な支援を実現します。 -
現場職員への指導・情報共有
子どもたちと直接関わる指導員などに対して、個別支援計画に基づいた適切な支援方法を指導します。計画の内容や目標、具体的なアプローチ方法を共有し、全職員が同じ方向性で支援できるよう調整。現場での子どもの様子を聞き取り、「なぜこういう関わり方をしているのか」「どのような成果があったか」を分析し、必要に応じて支援方法の修正を行います。 -
保護者サポート・相談対応
保護者の方との定期的な面談を通じて、家庭での困りごとや要望を丁寧に聞き取ります。子どもの成長や課題について専門的な視点からアドバイスを提供し、家庭での取り組み方法を一緒に考えます。学校や他の関係機関との連携が必要な場合は、保護者の代弁者として調整役を担うこともあります。
ある1日のスケジュール
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10:00
出社・業務準備
出社後、前日の記録確認と当日の予定整理。職員からの申し送り事項をチェック。 -
11:00
保護者面談
個別支援計画更新のための保護者面談。家庭での様子や要望を詳しくヒアリング。 -
12:00
休憩
昼食休憩。 -
13:00
午後職員との朝礼
午前の面談内容を整理。午後から出勤するスタッフと、当日の支援方針や注意事項を共有します。 -
14:20
送迎
送迎への同行、または施設で子どもたちの受け入れをします。 -
15:00
活動時間・支援観察
子どもたちの活動を「少し引いた視点」で観察。個別支援計画の進捗を確認。 -
17:30
送迎・保護者との情報交換
送迎時に保護者との簡単な情報交換。当日の様子や家庭での変化を共有 -
18:30
記録作成・振り返り
一日の支援内容を記録。職員との振り返りと翌日の準備を行い終業。 - ※月1回、エリアの児童発達支援管理責任者が集まり、別会場で集中的に個別支援計画を作成します。