看護師 からふるKids

吉田 幸江
からふるKids松戸
管理者兼看護師
2022年入社
看護師の仕事内容
医療的ケアが必要なお子さんに対して、気管切開による吸引、胃ろうからの栄養注入、人工呼吸器の管理など、一人ひとりの医療的ニーズに応じたケアを提供しています。病院とは異なり、治療ではなく日常生活の中での医療的サポートを中心に、子どもたちが安心して活動に参加できるよう見守ります。また、かかりつけ医や訪問看護師、相談員などと連携し、地域全体で一人の子どもを支えるチームの一員として活動します。
業務内容

この仕事の最大の魅力は、子どもたちの成長を間近で見守れることです。病院では病気や症状に焦点が当たりがちですが、ここではその子の生活そのものに焦点を当て、チームとして「できることを増やす」ことが目標。例えば人工呼吸器をつけていても、毎日の療育の積み重ねでできることが増えた瞬間を、保護者の方と一緒に喜び合えるのは何にも代えがたい経験です。また、地域連携の実感も大きな魅力の一つ。かかりつけ医、訪問看護師、相談員などと一つのチームとなって、子どもと家族を支える。病院より小規模だからこそ、地域に貢献している実感をダイレクトに感じることができます。
具体的な仕事内容
-
医療的処置
気管切開による痰の吸引、胃ろうからの栄養剤注入、人工呼吸器の管理など、一人ひとりの医療的ニーズに応じた処置を行います。処置の時間や内容は子どもによって全く異なるため、個別の指示書に基づいて適切なタイミングで実施。活動前に必要な処置を済ませ、子どもたちがみんなと一緒に楽しく過ごせるよう配慮します。 -
バイタルサイン・状態観察
子どもたちの体調変化を早期に発見するため、継続的な観察を行います。特に痙攣発作の観察や、人工呼吸器装着児のモニタリングは重要な業務。活動中も医療機器の数値を確認しながら、異常があれば即座に対応します。子どもは疲れやすく状態が変わりやすいため、表情や反応の変化も含めて総合的に判断。何かあれば速やかにかかりつけ医などに連絡します。 -
地域連携・情報共有
かかりつけ医、訪問看護師、相談員、訪問入浴サービスなど、地域の医療・福祉チームと密に連携します。ケースカンファレンスに参加し、子どもの状態や支援方針について情報共有。何か問題が起きた際は、チーム全体で解決策を検討し、より良い支援につなげます。地域で一人の子どもを支えるという視点で、医療の専門家として貢献します。 -
活動支援・療育参加
子どもたちの発達段階や身体状況に応じて、安全に活動に参加できるよう支援します。例えば、スライム作りや音楽療法、季節の外出など、様々な刺激を通じて子どもたちの可能性を広げます。医療機器を装着したまま安全に活動できるよう常に観察し、疲労のサインを見逃さないよう注意が必要です。 -
保護者サポート・相談対応
医療的ケア児の保護者は多くの不安を抱えています。日々の体調の変化や発達の様子について丁寧に情報共有し、家庭でのケアについてアドバイスを提供。医療機関との連携が必要な場合は、保護者に代わって医師に状況を伝えることもあります。子どもの小さな成長や変化を保護者と一緒に喜び、励ましの言葉をかけることも大切です。
ある1日のスケジュール
-
9:00
出社・送迎
医療機器の動作確認と車両への積み込み、各ご家庭を回り、子どもたちをお迎えします。車内での医療機器管理と状態観察をします。 -
10:30
始まりの会・午前の活動・処置
全員揃って朝の会。子どもたちの体調を確認のうえ、必要な医療処置を実施します。活動への参加をサポートしつつ継続的に状態観察を行います。 -
12:00
昼食
スタッフ交代で休憩。必要に応じて食事介助や栄養注入のサポート。 -
14:00
送迎
各学校を回って児童をお迎え。医療的ケア児の安全には特に気を配ります。 -
15:00
おやつ・午後の活動
おやつタイムと午後の療育活動。医療機器装着児の活動支援をします。 -
16:30
送迎
各ご家庭への送迎。保護者への1日の様子報告と情報交換を行います。 -
18:30
記録・終業
施設に戻り次第、1日の記録作成と翌日の準備をし、終業となります。