ここで見つけた保育士の新しい可能性

百瀬 仁衣菜

からふるKids綾瀬
保育士

2024年入社

みんなの当たり前は、その子にとっての“大きな”成長です

私は認可保育園で約1年間勤務したのち、からふるKids(放課後等デイサービス)に転職しました。一般的な保育園は「共働き家庭の生活を支える」役割があることに対し、からふるKidsは「障害のある子どもの子育てに悩んでいる」家庭への支援という意味合いが強いのが特徴です。子どもが安心して過ごせる場として、その子に合ったプログラムで関わっていく。どう伸ばしていくかを学校、私たち、親御さんがみんなで相談して支援していく密度の濃さがあります。その中で、子どもの成長を実感できる瞬間には大きな違いがありました。例えば、子どもの言葉が増えたとき、一般的には”当たり前”と思われるかもしれません。しかし、からふるKidsに通う子にとっては、時間をかけて、周りの大人と一緒になって達成できた”大きな成長”なのです。保護者やスタッフが一丸となって、その子の成長に向き合っているからこそ、”大きな成長”を心から喜び合える。この深いやりがいは、からふるKidsだから味わえる特別なものだと思います。

保育士の経験が、子どもたちのためになった瞬間

保育園では子どもたちが同じ制作に取り組むのが基本でしたが、ここでは一人ひとりの発達段階や興味に合わせて、より個別性に焦点を当てた活動をおこなっています。その代表的な例が壁一面を使ったハロウィンの大型制作。約2メートル四方の巨大な壁面に、子どもたちが個別で作ったミイラやカボチャを飾り付けるというものです。子どもたち一人ひとりに合わせた飾りつけを作るので、点しか描けなかった子が丸を描けるようになったり、ギザギザだったハサミ使いが直線切りできるようになったりと、個々の成長を見守ることができました。また共同作品にすることで、一人遊びが多かった子も「みんなで作った」ということを実感するという狙いもあります。完成した作品は1か月間飾られ、子どもたちは「ここは僕が作ったやつだ」と誇らしげに眺めていました。保育園時代の経験を土台にし、個々の子どもに寄り添った、より深い支援ができる。これこそが保育士として新たな可能性を感じる瞬間です。

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