決め手は子どもたちの表情と、「余白」のある過ごし方
私は大学で心理学を専攻し、そのまま大学院に進学して臨床心理士になることを目指していました。しかし、大学の実習で放課後等デイサービスを体験した際、心理学の専門知識を実践的に活用して子どもだけでなく家庭支援もできるこの仕事の魅力を知り、児童指導員という仕事に興味を持つようになったのです。就職エージェントを通じて4社ほど見学させていただく中、からふるKidsを選んだ決め手は、子どもたちの表情。私が伺った時はちょうど子どもたちがたくさんいる時間帯で、すごく楽しそうにしていました。それに、あえて一日のカリキュラムをかっちりと決めないことで、友達と色々新しい遊びを自分たちで楽しんでいて、子どもたち同士でのやり取りがたくさん見られる場所だなと感じたのです。決められていない「余白」を子どもたち自身で塗っていく、作っていく。そんな環境で輝いている子どもたちの姿に魅力を感じ、ここで働きたいと思いました。

自然な関わり方が一番良いと気づきました
働き始めた頃は、子どもたちの人数が多くて「ちゃんと一人ひとりと向き合えるのかな」と不安を感じることもありました。しかし、経験を積むにつれて、大人があまり介入しすぎないことの大事さがわかってきました。子どもたち同士でやりとりしたり、時にはケンカをしたりしながら成長していきます。その中で、大人は必要な時にサッとサポートするだけ。この自然な関わり方がとても良いと考えるようになりました。また、時には暴れてしまったり、トイレを強く嫌がったりと対応が難しいと感じる場面もあります。しかし、そういった行動は、その子がうまく伝えられない気持ちや戸惑いが表れているだけなのです。だからこそ、関わる際に注目すべきなのは問題行動ではなく、その子が何に困っているか。相手の気持ちを考えて接するということは、私たちが普段の人間関係で大切にしていることと何も変わりません。特別なスキルや知識が必要なわけではなく、普段の自分でいればいいんだと気づきました。これからも一人ひとりの気持ちに寄り添い、子どもたちが安心して自分らしくいられる環境作りを続けていきたいです。



